« 2012年3月 | トップページ | 2012年7月 »

再生医療に利用 乳歯を保存へ

傷ついた神経などを再生させるための治療に、歯の中の特殊な細胞が利用できることが分かってきたことから、日本小児歯科学会は、地域の歯科医院が大学病院と連携し、抜けた子どもの乳歯を将来の病気に備えて保存する仕組みを整えていくことになりました。

歯の中に存在する「歯髄幹細胞」と呼ばれる細胞は、神経など体のさまざまな細胞に変化する性質を持っています。
特に乳歯の場合は、この細胞が若いために遺伝子の損傷が少ないうえ、歯が抜けたあとに採取すれば体への負担もないことから、将来病気になった際、神経などを再生させるための治療に有力だとして注目されています。
このため、子どもの歯を専門とする日本小児歯科学会は、全国の歯科医院と大学病院が連携し、抜けた直後の乳歯から細胞を取り出して培養し、冷凍保存する仕組みを作ることになりました。
これまでに国内のほとんどの大学病院で細胞を培養したり保存したりする準備が整ったということで、ことし7月からは、全国でおよそ30の歯科医院で乳歯から細胞を取り出し大学病院に送り始めるということです。
学会の常任理事で東北大学の福本敏教授は「抜けると捨てていた乳歯が再生医療に利用できるとなると、虫歯予防の動機づけになるという点でも大きな影響が出てくると思う。大学病院だけでなく、地域の歯科医院で患者が乳歯の細胞を預けられる体制を構築して、この取り組みを広げていきたい」と話しています。

| | コメント (0)

おなかの脂肪で歯茎再生

重い歯周病で失われた歯茎などを、患者自らの皮下脂肪から抽出した幹細胞を移植して再生する世界初の臨床研究を始める。

 動物実験では再生効果が確認されており、先月下旬、厚生労働省のヒト幹細胞に関する審査委員会に研究計画を提出した。認められれば年内にも実施し、安全性や有効性を確かめる。

 歯周病は成人の約8割がかかり、歯を失う最大の原因になっている。感染による炎症で、歯茎と、その下の歯槽骨やセメント質などの歯周組織が破壊され、口臭の原因にもなる。

 臨床研究は、中等症から重症の患者12人が対象。局所麻酔をした患者の腹部から皮下脂肪を30-10cc採り、歯周組織の元になる幹細胞を抽出する。3週間、培養した後、歯槽骨が欠けた部分に移植する。

|

« 2012年3月 | トップページ | 2012年7月 »